拳友、靖仁の存在
靖仁とはアマチュア全日本選手権時代から意識する間がらで、前回紹介した加藤虎於奈と共にしのぎを削った仲である。
そんな靖仁とはプロデビュー戦で殴りあった。
生きるか死ぬか、生死をかけた緊張感の仲、私は靖仁の足元で失神した。顔面は額をザックリ切り、翌日 ダメージが残るなか会社に出勤したのを良く覚えている。
プロ選手といえど選手だけでは生活は成り立たない。ファイトマネーは現金ではなくチケットの手売りで売上の20パーセントくはいが手元に入る。スポンサーも自分で探さないといけない。自分はスポンサーからの援助は受けていなかったので、そういう意味でも甘えは許されない毎日食うか食われるか、怪我して瀕死な状態でも骨折した状態でも お金を稼ぎにいかなければならず生活はままならなかった。
それでも大切な拳友ができた事、お金には変えられない財産を得た事がプロ選手をやっていて1番の宝物だ。
靖仁とはプロデビュー戦で闘った後、釣りに行ったりスパルタンレースに出場したり沢山の思い出を今でもつくっている かけがえのない親友だ。
次回も靖仁との思い出を公開します。